モニターの位置の好みはリハビリにも影響するかも?

[紹介論文] Riach, M., Wright, D.J., Franklin, Z.C., Holmes, P.S. Screen position preference offers a new direction for action observation research: Preliminary findings using TMS(2018) Frontiers in Human Neuroscience, 12, art. no. 26, .

[論文URL] https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2018.00026/full

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<イントロダクション>

「行動を観察する」ことは運動学習において効果的であると言われている。しかし介入のために最良の方法は確立されていない。観察された行動を自身の運動表現とマッチングさせるメカニズムがあると言われており、様々な運動シミュレーション方法が試されている。

経頭蓋磁気刺激(TMS)は、運動誘発電位(MEP)の振幅から皮質脊髄の興奮性を計測することができる装置であり、行動観察中の運動系における皮質脊髄活動を探索するために広く使用されている。先行研究では手や腕の動きを観察することでMEPの振幅が増加し、様々な運動課題に再現されている。

「行動を観察する」効果を変える要素として、視点が挙げられる。先行研究において、第三者視点と比較して第一者の視点で観察することで皮質脊髄興奮性がより促進され、神経変化を促進することが分かっている。

「行動を観察する」実験を行う際に未だに第三者視点(垂直なスクリーン)を持ちいて行われることが多い。しかし視点の好みがある場合、MEPにも影響があるようである。

そこで、経頭蓋磁気刺激(TMS)を用いて、ボールを掴む動作を2種類のスクリーンの位置で見せ、その好みが運動誘発電位(MEP)の振幅に及ぼす影響を調べた。

<メソッド>

19~37歳の24人(男性16人、女性8人)が参加

右手の第一背側骨間筋(FDI)から筋電図を記録。

①水平(15度)のスクリーン×ボールを掴む映像

②水平(15度)のスクリーン×ボールを把持する映像

③垂直なスクリーン×ボールを掴む映像

④垂直なスクリーン×ボールを把持する映像

水平垂直それぞれ30回2セットで映像はランダムとした。

白人女性の手の映像を用いたが71%が自分の性別と同じだと認識していた。

「2種類のスクリーンの位置に関してどう思いますか?」

「掴む映像を見ているときに肉体的感覚的に感じましたか?」などをインタビューを行った。

<結果>

水平なスクリーンの方が、映像の手を自分の手だと思い込みやすかった。

水平位置を好んだ参加者は垂直条件よりMEPが大きかった。

把持映像を見ているより掴む映像を見た方がMEPが大きかった。

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