手を触れていると脳活動が同期し、感じる痛みが弱まる

[紹介論文] P. Goldstein, I. Weissman-Fogel, G. Dumas and S. G. Shamay-Tsoory (2018) Brain-to-brain coupling during handholding is associated with pain reduction. Proceedings of National Academy of Science of the Unites States of America 115, E2528-E2537.

[論文URL] http://www.pnas.org/content/115/11/E2528.short

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親しい人に触れられていると痛みを感じにくくなる、ということが最近分かってきました。しかし、それがどのような脳のメカニズムによって生じているのかは全くわかっていません。本研究では、22組の男女カップルの被験者の脳活動を測定して、痛みに対する反応を分析しました。

実験では、

・パートナーが手をつないでいる

・パートナーが隣に座っている

・パートナーが隣の部屋にいる

の三条件に対して、「片方の被験者に痛み有り・痛み無し」の全6条件で被験者の脳の活動をEEG(脳活動測定の一種)で測定しました。

 

その結果、手をつないでいる条件で、二人の脳活動がより同期していることが分かりました。また、この同期の度合いが、被験者の痛みの軽減度合いと共感の共感度合いと相関していました。こうした共感が痛みの軽減につながっているということを示唆する直接的な結果が得られたといえます。

 

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