映像の視聴時に風を当てることで映像酔いが低減
[紹介論文] D'Amour S and Bos JE and Keshavarz B (2017)The efficacy of airflow and seat vibration on reducing visually induced motion sickness.Experimental Brain Research 235,2811–2820.
自転車に乗っている一人称視点の映像を視聴している際に扇風機で風を当てたら映像酔いが低減されたという研究。
映像酔いとは視覚性動揺病(visually induced motion sickness)と呼ばれるもので、原因は特定されていない。症状は吐き気やめまいなど車酔いと同様の症状が引き起こされる。
現在では原因として感覚不一致説が有力である。
感覚不一致説とは、経験的に統合された感覚情報と一致しない感覚が生じた際に動揺病の症状が現れるとするもので、この研究の場合は「視覚的には自転車で街中を走っているにも関わらず身体の運動感覚が無い」という矛盾した感覚を風に当てることで身体感覚による一致を促したと解釈できる。
ただ、換気されたことによる影響であるかも?席の振動は影響が無かったとしているが、ランダムな揺れだったのか映像に合わせたものだったのかがアブストラクトだけでは不明なため、何とも言えない。
(アブストしか読んでないのでメモだけ。間違っているかも…)