アメリカ、ドイツ、トルコの国際空港や鉄道駅、ビーチや公園など公共の場所でキスをするカップルを観察した研究。
計測方法:キスしているときの頭の傾け方を観察する。各カップル一回のキスをカウントの対象とした。ただし、複数回キスをしていた場合は最初の1回だけをカウント。
124組のカップルを観察し、被験者の年齢は13~70歳であった。(逐一聞いたのだろうか…)
結果:124組中80組(64.5%)が頭を右に回し、44組(35.5%)が左に回した。(P<0.05)
(つまり約2/3が右、約1/3が左で、だいたい比率は2:1)
考察:右利きが原因とも考えたが、右利きと左利きは8:1の比率であるため、そう単純ではないようだ。
また、キスは2人で行う行動のため、1人1人の要因とは言えるだろうか?計算してみると、右に傾ける人:左に傾ける人が2:1とすると、カップリングがランダムであれば9組中4組は右に傾け、1組は左、残り4組は混同しどちらかになる。混同した4組が右2組、左2組とすると、右回転は6組となる。よって2:1はカップルの分布でもあり個々の分布であると言える。
鳥類では孵化前に頭を右に回すことで運動や視覚などに非対称性が生まれることが分かっている。人間にも同様に新生児の頃にそのような偏りがあり、それが影響しているのかもしれない。
(寝相や抱っこの仕方とかかもしれませんね)
これを応用すれば知覚や運動の非対称性を誘発、強化できるかもしれない。