ヒトの知性は減少している可能性がある

[紹介論文] Flynn effect and its reversal are both environmentally caused Bernt Bratsberg and Ole Rogeberg PNAS June 11, 2018. 201718793; published ahead of print June 11, 2018.

[論文URL] http://www.pnas.org/content/early/2018/06/05/1718793115

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ヒトのIQは20世紀初頭から増加しており、これは「フリン効果」と呼ばれている。

しかし、この傾向がいくつかの国において逆転している可能性がある。

1980年から2009年ノルウェーで若者が18~19歳(1962年~1991年生まれ)が兵役のために受けた約730000回分のIQテストの結果を分析した。

家族間を調べることで遺伝的要因でないかが確認された。

<結果>

家族間の遺伝的要因に関係せずIQが低下していた。また、先行研究によってフィンランド、デンマーク、イギリスなどもIQの低下傾向にあることが分かっている。

貧困層の栄養失調、教育レベルの低下、メディアの粗末化など社会環境的要因が大きいと考えられる。(移民の可能性も?)

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