<イントロダクション>
健常者において、練習を通して新しい運動能力を得る過程は、経頭蓋磁気刺激(TMS)で測定できる。
例えば短時間の指の運動でも脳の構造が変わることを確認できます。また、ピアノなど連続的な指の動きを必要とする練習ではより顕著に現れます。
しかし、今までの研究では分かりやすい(脳地図が大きい)指や前腕の動きばかりに焦点が当てられていました。そこで前腕に加えて上腕も測定し、2つの筋が練習でどのように脳を変化させるかを調べました。(腕橈骨筋と三角筋)
<メソッド>
21歳の6人の健康な学生(女性)に6週間のダーツトレーニングをしてもらう。
週に3~4回のペースで1回あたり15分~20分程度の練習(60~80投)
6週間後には全員が1200投を超えていました(やべえな)
実験を始める前と後で15回のダーツのテストをすることで、上達度もチェックしました。
<リザルト&ディスカッション>
実験前のダーツの平均点が70点だったのに対し、トレーニング後は94点になった。
三角筋と腕橈骨筋を動かす指令を出す脳の領域が大きくなっていた。
そして、その二つの領域の中心位置が、お互い近づいていた。
何事も練習していれば、脳がそれに合わせてくれるんですね!
Practice makes perfect!